【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】をこよなく愛する僕の雑記

【俺ガイル】や、その他【ラノベ】を僕目線で紹介します。趣味で小説も書いています。たまにアップします。

『 さよなら 〜〜それでも俺は問い続ける。〜〜 』

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「さよなら」
と、踵を返して彼女は言った。
俺は何か間違えたのだろうか、と自問自答を繰り返す。けど、本当は分かっているのだ。人は分かっていても認めたくない、それを認めてしまったら崩れてしまうから。だから自分に嘘をつく。
自分の中で定めた信念を、壊さないために。

事の次第は一年前この少女と出会った事が‥‥‥いや、この学校を選んだ事がキッカケーー

「弟よ、我が拳に宿りし猛獣の雄叫びを喰らいたくなければ目覚めるが良い!」
なんて日だ、俺は心の中で毎日のように言っている。
朝から中二病全開の姉が俺を起こしにやって来た。何故か俺より早起きだから腑に落ちない。
「分かったから、姉ちゃんのパンチは手加減という物がないからマジで痛いって、いつも言ってんじゃん!」
いや、マジで痛いからやめて欲しい。
「弱者の戯言など聞きトゥナイト」
うわぁ、うぜー。しかも、ちゃっかりいじめって認めやがった。語尾がうるさい。うるさすぎる。
俺は今年から高校生になる。
今日は入学式だ。中学から友達がいない俺はそこそこ偏差値の高い公立校に入った。正直俺は友達がほしいと思っている。上辺の関係じゃない本当の友達と呼べるものに憧れていた。
少し早めに登校した俺は幻想に浸りながら学校に着いた。
前もってクラスは発表されていたので迷う事なく自分のクラスに着いた。
自分の席に座ろうとしたそのとき、背後から声をかけてきた。
後ろを振り向くと、クラスのリーダー格になりそうな人物が目の前にいた。
「宜しくね。僕は久野楓。君の名前は?」
そこは、君の名は、ってきいて欲しかったなぁ。あ、やべ姉ちゃんのが時々移ってしまう。
「俺は、✖️✖️✖️✖️って言うんだ、こちらこそ宜しく」
人当たりが良さそう、いや、良すぎて逆に怖いと感じてしまう俺は末期なのだろうか。まあ、仲良くするに越した事は無いし、もしなんかあったらそれまでの関係でしか無いからな。俺のトラウマは俺を助けてくれるからな。どうだ、このポジティブシンキング。イェーイイェーイイェーイイェーイイェーイ某番組でこんな事を言ったのを思い出した。「イェーイなどと言う無意味な言葉を発した事がない」と。なんかちょっと悲しくなってしまった。