『 高校二年生の日常 ある日の朝 ~ 闇を覆いつくしていた部屋はいずれ光がやってくる ~ 』
『 高校二年生の日常 ある日の朝 』
~ 闇を覆いつくしていた部屋はいずれ光がやってくる ~
早朝、この言葉を聞いて何かしらの感情が込み上げてきたはずだ。俺が最も嫌う言葉の一つだ。それが「倦怠感」だ。
そう、俺は今まさにその状況に立たされているのだ。学生にとっては避けては通れない行事といっていいものだ。そうその行事とは、「起床」だ。
「うるせーよ、アラームというものは」
はー、本当にあさって言うのはなぜこんなに怠いのでしょうか。誰か証明してほしい。ほんとにどうでもいいことを言っていると横から声がした。
「お兄ちゃんどうでもいいこと考えてないで、早くご飯食べないと遅刻するよ」
え、何でわかったの? こいつエスパーかよと言いつつ、さすが身内だけあって俺の事は理解してくれている。お兄ちゃんは嬉しいです。妹の凛が気ずいても口に出してはならないことを言った。
「ほんとにそういうところ気持ち悪いよね」
一部報道に間違いがあったようです。妹よ、黙ってればかわいいのになー
だが、早朝からこんな会話も悪い気がしない……