『 学生の日常 ~ どんな時も始まりがありそして終わりがやってくる ~ 』
『 学生の日常 』
~ どんな時も始まりがありそして終わりがやってくる ~
GWが始まり残すところあと一日、俺は学生にとってやってはならない重大なミスを犯してしまった。ミスではないな、うん、十分理解していたじゃないか。分かっていてもやる気力が出ないそれが俺の性だ。と、どうでもいいことを言っているとなんだかどうでもいいことを一人でぶつぶつ言っていると、幼馴染の凛が聞き捨てならないことを言った。
「何独り言を普通のトーンでしゃべってるの?だから友達ができないボッチなんだよ」
何この子、何気なくひどいことをさりげなく言いやがって、そもそもおれの根本となっているものが違うのだ。
「俺は友達ができないんじゃない。友達というものを作らないだけだ」
凛は俺の言葉を聞いて呆れていた。続けて凛は皮肉交じりで言った。
「どうせ作れないだろうけど、そこまで言うなら明日の登校日に一人作っていきなさいよ。あ、俺は孤独じゃない孤高であり続けるだけだとかなしだからね」
う、おいおいまじかよ、勘弁してくれよ。さすが長年の付き合いだけあってか俺の言動を先読みするとは恐ろしいやつめ。だが、俺のことを知ってくれているという意味でなんだか悪い感じがしないのはリンには黙ってておこう。え、何でって、そりゃあ良い感じのまま終わりたいからに決まってるじゃん。
だがしかし、友達ってどう作るんだろうか? 作ろうとは思ったことがないのは実際のところ本当の話なのでこの問いに答えを出すのは、ちとばかり遅くなりそうだ。そうこうしているうちにリンが携帯電話を取り出して誰かざるものに通話をし始めた。
「あ、もしもし、今大丈夫?」
ん? なんか嫌な予感がすると思ったが、心の中で思っただけなので当然のごとく止まることなく凛は続けてこう言った。
「今から幼馴染と一緒に遊ばない?」
と、電話をかけた相手に言った。ここで僕は思いました。なんで僕は嫌なことだけが当たるんだと・・・・・・もういっそのこと新世界の神にでもなろうかな、なんてことを言っていると凛から衝撃的な言葉が飛んできた。
「これから私の友達と遊びに行こうよ」
「え、ちなみに何人で?」
「私たち含めて6人で、かな」
ん、何を言っているのでしょうか? 俺の脳内でもう一人の自分が語り掛けてくる。それに僕はこう答えるのだ。そ☆れ☆な、と一言添えた。
それでも俺は何かしらの答えを求め続ける。