オリジナル1000文字ストーリー
「さよなら」 と、踵を返して彼女は言った。 俺は何か間違えたのだろうか、と自問自答を繰り返す。けど、本当は分かっているのだ。人は分かっていても認めたくない、それを認めてしまったら崩れてしまうから。だから自分に嘘をつく。 自分の中で定めた信念を…
『 リベンジのやり方 』 ~~絶対にやらないと戒めたものは儚く散っていく~~ 俺が中学生の時の話をしよう……うん、言いたいことはわかるけど言わせろ。 この話は俺が高校に入った時に作ることになった部活、そのきっかけになった話だ。 くだらない話だがこ…
『 例えば 』~ 1つの箱の中で流れる存在 ~ 例えば例えばの話である。 例えば、お為ごかしのお道化を見抜いて、全部話したら何か変わっていたのだろうか。 解は多分出ないのだろう。 幻想は幻想でしか無いのだから。 多分誰もがこの感情を知っている。 だ…
『 高校二年生の日常 ある日の朝 』 ~ 闇を覆いつくしていた部屋はいずれ光がやってくる ~ 早朝、この言葉を聞いて何かしらの感情が込み上げてきたはずだ。俺が最も嫌う言葉の一つだ。それが「倦怠感」だ。 そう、俺は今まさにその状況に立たされているの…
『 学生の日常 』 ~ どんな時も始まりがありそして終わりがやってくる ~ GWが始まり残すところあと一日、俺は学生にとってやってはならない重大なミスを犯してしまった。ミスではないな、うん、十分理解していたじゃないか。分かっていてもやる気力が出な…